支援級レベルの子どもが学年トップクラスになった話
これ書いちゃっていいのかな。。。
発達障害者の家庭には虐待する人がいたり、天才がいたり…
よくも悪くも特化しているが故にぶつかり合いが絶えないケースが多いですよね。
- 譲れない。
- 切り替えつかない。
- 精神的消化不良。
うちも然り。
ただね。
育て方がよかったのか、そのせいなのかは定かではないけど*1、将来に不安のある方いたら参考にしてください。
虐待している方いたら、参考にしてください。
現在中学生の我が子の話。
小学校入学前に行った療育先の病院で…支援級に入るギリギリのIQだったかな、84しかなくて。
主治医の先生にも「今後運動も学力も学年が上がるにつれてどんどん開きが出てきます。その開きをできるだけ少なくしたい。」と言われ…療育(言語のリハビリを受けていました)の先生もそろって支援員の先生をつけてください!と明言されていました。
3歩歩けば…歩かなくても忘れちゃうし。。。
赤ちゃんの頃、歩き始めたころに面倒がって立ち上がらないし(-_-;)
返事はしないし。
盛大にどんくさいし。
キレイ汚いわからないし。
運動会では手を振って、競争の意味がわかっていない。
そんな運動神経も悪くて今後が心配な子供がトップクラスになった、って話をしていきたいと思いますm(__)m
成長できた要素とは?
彼は社会的動物・人間として生きていくうえで必要な要素がイロイロ足りないけど、唯一成長できた要素と言えるのは…額面通りに受け止める素直さでした。。
アスペルガーの子どもはこの要素がためにだまされたり、からかわれたり痛い目にあうことが多いと思います。
ダンナも小学校からず―――っといじめ抜かれてきたそうです。
どんないじめを受けてきたのか…エグすぎるという理由で私も知りません。
こうやって書いてても涙があふれて、今から叩き潰しに行きたい衝動にかられます。
そこで。
うちの子にそんな思いをさせるわけにはいかない。*2
言葉悪いけど、いじめてくる奴らに手を出させないためには…自分を守るには勝つしかないと思ったわけです。
彼が成長できたいくつかのポイントと声かけについてまとめました。
個人的なものであり、子どもの特性に合わせることが一番の方法だと思うので、あくまで参考です。
「学力」が向上したポイント!
例1)「計算カード」
小学校入ってから「計算カード」っていうものが登場しました。
単語帳に足し算、引き算、掛け算、割り算が書いてあるもの。
毎日、計算練習の宿題がでました。
本当に算数が苦手でペットボトルのキャップやら様々なものを使って教え、計算のたびに泣いてしまう状況。
タイムも計っていましたが、クラスで一番遅い。
プライドが無茶苦茶傷ついて。。泣いて。。
一人にすると恨み節ばかりで練習にならないので、隙も与えず繰り返し繰り返し練習させました。
すると、計算タイムが少しづつでも数字で見て早くなっているのがうれしいのか、1分を切るころには必死でがんばれました♪
そして、三年生。
引き算、掛け算、割り算でなんとタイム1位!!
ドベからの1位!!
足し算は2位でした。
これが、「やったらできる!!」のモデルケースになりました。
タイムという目で見てわかる、毎日の「やったらできる!」の繰り返しがメチャクチャ効果的でした♪
例2)文章題
お話することも苦手。要点を得ない。
「つまりぃ~」「要は~てことでしょ?」っていう言い方をよくするので話の核をとらえたい気持ちだけはある…が、できない子です。
こんな子が文章題できるわけがない!!
で。
彼が低学年の時に教えたのは「答えは問題文の中にある!」と言って、問題文の中から答え探しをすることでした。
注目する数字のピックアップ→それを割るのか、かけるのかなど
指示は問題文の中に書いてあるじゃんwwwって。
低学年の問題はそれで8割解決です。
「わかってないなぁ~(怒)」ではなく、
「書いてあんじゃぁ~ん(笑)」って単純な見落としをしたがためにわからなかっただけで、「お前が頭悪いんじゃなくて、見落としただけよ?」と教えてあげていました。
間違えると
「ぼくバカなの?」
という彼に、絶対「頭悪い」とか「バカ」とは言いませんでした。
5年生くらいになると文章題の問題文に欠点があること、今習っていることを踏まえて解いてほしい出題者の意図なんかも考慮するため、教科書と同じパターンの解き方を推奨しながら一緒に悩みながら坂をのぼりました。
ママも悩んでる姿を見ると、「自分がバカなわけではない」と不安が減ります。
また、解けると「自分はスゴイやつ♡」と自己肯定感が上がります。
3年生の懇談会で文章題を彼が落としてしまうことを伝えると、先生も「そうなんですよぉ!もったいないんです!」と。
4年生か5年生の時の懇談会で同じことを聞くと「え?そんなことないですよ?」と返答が徐々に変わってきました。
ここまできたら要領つかんできたので一人で走っていけます。
例3)漢字
元々アスペルガーはカテゴライズに強い興味があるので漢字は楽勝でした(^^♪
漢検を学校が推奨していたことで漢字能力が点数化されるので見てわかる!
計算カードの例と同じです。
ほぼパーフェクトで毎回合格できました。
また、計算カードで「やったらできる!」のモデルケースが入っているので本人も安心して取り組めました。
結果、子どもは頭よくなったのか否か
こうして彼は結果を出せる自分に気づき、勉強に取り組めるようになりました。
3年生くらいからこんな声が聞こえるようになりました。
「〇くんてスゴイ変なのにどうして頭がいいんだろう??」
だけど。
子どもには内緒の話…頭がいいのではないです。
特性を利用して点を取りに行っただけの話です。
生きることはもっともっと難しい。。。
「運動能力」が向上したポイント!
発達障害の子どもたちは筋緊張が弱く、手先が不器用、運動能力が低いと聞きます。
これもまた、それぞれなんで一概ではないですが。
うちの子も然りで、小学校6年まで万年ドベでした(-_-;)
ただ。
私は低学年の頃から彼にこう言ってました。
「あなたは筋緊張が弱いので運動は苦手です。ただ中高生になると男性ホルモンが出てきて他の筋肉も発達してくるので急激にそれなりに運動もできるようになってくるので安心してください。パパもそうでした。」と。
彼の素直な特性もあって、大きな不安もなく成長。
順調にドベをキープwww
女子より遅いwww
それが、6年生の運動会。
学年のトップクラスの運動能力を持つ男子が混ざったレースで外側からブッチギリで1位になりました!
いや、ある程度伸びることはわかっていたけど…正直ビビりました(;^_^A
ここまでくると、息子のママに対する信頼はかなり高いです( ̄ー ̄)ニヤリ
中学生の現在
数学では学年2位。
(他もほぼ一桁台)
部活では県大会出場するレベルでがんばってます。
毎日の部活がとても楽しいようで先輩との仲も超超良好!
(先輩が優しいのかな(;^_^A)
ただ、6年生の運動会で追い抜いた運動神経のいい男子からは嫌味を言われる毎日のようです。
ちなみに彼は定型発達。
今もまた、息子には「実力で勝つしかない!」と言い続けています。
ただ、生きることはもっと難しい。
人生始まったばかりです。。。
一つ子どもに通しておきたいこと
私の話ですが…高校の卒業文集に「本物になりたい」と書きました。
何事にも理由がある。
道理がある。
「ご飯を食べなさい」「宿題をしなさい」「早く寝なさい」「けるな」「たたくな」
なんでも理由がある。
トンボが飛ぶのも、茶碗に白米があることも、大人(ダンナ)は好き嫌いが許されることにも(笑)
なんで学校行くのかも(学歴のためではない)。
私は全部、まぎれもなく説明しています。
幼かろうがなんだろうが、わかる言葉で、求められたことに答えます。
ただ、レシプロエンジンの仕組みを問われてもわからないので、調べる能力ができた子には自分で調べるようにはいいますが。
世の中納得しなくても器用に処世していく人がたくさんいますが、私はそんなに器用じゃないし、子どもたちも腑に落ちた方が安心して前進できるし、自分で正しい判断ができるようになってほしいからです。。
まとめ
イロイロ書きましたが、すべての答えは子どもと向き合い、観察することで見えてくると思います。
がんばれる子、がんばれない子いますが*3、何だったら奮い立つんだろう?
この状態は一生続くのか?
渦中にいるといろんなことがわからなくなります。
深呼吸しながら、冷静さを失わないように(日記おススメ)、自分の信じた考え方を精査しながら…1000回も10000回も根気よく続けることが道を作るのかな?と思います。
もはや訓練、忍耐。
悩めるママにおススメの…目からうろこの本があるので今度シェアしますね(*^^*)