懇談会で問題露呈 アスペルガーの息子改革 -日記療法-
中一息子の懇談会がありました。
散々ですよ…
・授業中にわからなかったり、わかったり様々ですが「わかった‼‼‼」など大声出したりして授業を中断させてしまったりしている。
・被害妄想が強く、自分が「○○と言われた!」とか、「つまり俺が○○ってことだろ?」と憤怒して相手を犯罪者を扱うがごとく、強く追及したりしている。
中には息子のせいで滅入ってしまっている子もいるらしい。
やめてと言ってもやめない(やめられない)。
家庭では元々そういう特性丸出しではあったのですが、学校でもやっているとは…。
小学校の時はここまでじゃなかったんですよ。。
中学校で出会った、ウチの息子(アスペルガー)の特性に免疫ない子は滅入りますよね。。。
ごめんなさい。。。
とはいえ。
発達障害、アスペルガーである彼をしつけるために罰則を与えたならば、被害妄想大爆発するし、諭そうとしても話は聞いていません。
よくおススメされるご褒美形式も継続性はうまれないし、ちゃんとできてもないのにご褒美を要求し、もらえないと盛大に悪態をつくので彼の成長には効果がありません。
もう、私も立ち直れないくらい落ち込んで…
先が見えなくて…
何をどうしてやれば人に迷惑をかけず自立して彼を社会人にしてやれるのかわからなくなりました。
やられることはあっても、そんな風に人を攻撃(手はあげてませんが)していることを聞いて暗くなってしまいました。
担任の先生に「どうしたら(どうやってしつけたら)いいですかね?」と何とか聞いても「私にもわかりません」「そうですよね」と。
でも、懲りずに息子が人を傷つけず、社会で生きていける方法を考えようと思いました。
傷つけてもいい人なんていないのですから。
【脳内分析スタート】
①原因の分析が必要です。
・小学校に比べ生徒数が増えた。常に先生のコントロール下ではなくなった。
→更に目立つ(人の気を引く)ためにリアクションが派手になっているかも?
(元芸人になるのが夢だった人です。目立つの大好き(-_-;))
・新しく出会った子どもたちの中で(不要なプライドで)マウントとろうとしている?
・周囲の子どもたちが先生のコントロールできる部分が減って、挑発的な子がとことん挑発してくる。
・息子の強みである雑学や計算、漢字など評価されることが減った。
口うるさく言ってもやめれませんし、治せません。
→なんでダメなのか考えること自体面倒でしません(あくまで他力本願思想の息子の場合です)。
よっぽど時間をかけて考えさせないと相手にしたことを我がことのように感じることができないし、すぐに忘れる、経験が蓄積できません。
さぁ。
どうしましょうか?
②対策
却下した方法その①:受診
これらの現状を主治医(発達神経外来)にお伝えしてアドバイスをいただこうかとも思いました。
得られるものがあるかもしれません。慰めにもなるかもしれません。
しかし、何か変化させることは難しいと思いました。
今回のケース、彼の生まれた時からの特性に基づくものであり、受診すれば一時的な安息を得られるかもしれないけど、根本的な改善にはならないと思いやめました。
私が欲しいのは地道でもいいから、彼の本質の改革でした。
却下した方法その②:放課後デイサービス
発達障害の子どもを持つママ友に効果が得られたとおススメされたのがデイサービスでした。
他の発達障害の子どもたちに触れることで「ぁあ、自分もこんなところあるな」とか「こういう言動で人に迷惑かけるんだな」と写し鏡的効果を得られたそうです。
でも、部活だけでもメチャクチャ忙しくてとても連れて行けません。
試合も頻繁に入ってくるし。
通常級にいる限り時間的になかなか利用は難しいです。
採用した方法:日記療法
何が悪かったのか?
どうして悪かったのか?
どうしたらよかったのか?
じゃあ、これからどうしたらよいのか?
これら考える…言わば「システム」が彼の頭の中にないのです。
だから、同じエラーを繰り返します。
どんな熱弁も右から左に抜けていきます。
⇓
システムのインストールが必要です!!
原因・対策・対応の三角形(システム)をインプットしないと何言っても無理!!!!
今の息子は対応できるシステムがないのに、対応不能の状況に投げ込まれてる状況なのかな?と。
防水機能ないのにプールに落っことされたスマホみたいな?
ならば、学校で起こしたトラブルの一つ一つを怒鳴ってもなんの効果も得られるわけありません。
そこで、学校で先生に聞いたトラブルはあえて逐一注意せず、まずは原因・対策・対応の三角形(システム)をインストールしていかなければならないと思いました。
実際、本人に「懇談会で何言われたと思う?」と聞いても心当たり全くなしでキョトンとするばかり。
そこで採用すべきが日記療法となりました。
日記療法について
自分の行動で相手を傷つけてしまうことがよくある、傷つけても自分で気づくことがあまりない…そんな時、どなたにも日記療法はおススメしたいです。
療法と言わなくても、単に日記を書くことでもいいです。
ちなみに、日記療法によって発達障害が治るわけではないですよ?
自分の行動パターンを理解したり、状況を文字にすることで客観的になってきます。
これによって精神状態が少なくともまとまってくるので衝動的な言動も減ってきます。
少なくとも20年以上書いてきた私は書いてよかったと思っていますよ(^^)
(たぶん私はADHD)
友達とかには理解してもらえないモヤモヤをぶつけられたし、日記の上で自分の本性を広げて要素に分解して感情を消化吸収する手助けになりました。
時間がなくてもお金がなくても自分のペースで地道に続けていくことができます。
とは言え、彼は面倒なことはしません。
実はこれまでも何度も日記を勧めてはいたんです。
しかし、今回ばかりは日記をただ書くだけでは済ませられません。
日記療法にはケースバイケース、やり方があるようですが、今回は書けない息子でも書けるように項目をノートに記載してやりました。
だから、項目(自問自答システム)に沿って記述していくだけでいいんです。
また、記したことの中で懇談した方がよいことがあれば深く話していくのも問題が明確になってよいと思います。
(通常、カウンセリングなどは日常生活で接触のない人がよく、制限時間を設けて行うのが良いそうですが…心理学の教授談…、日記は書くだけでも効果を感じられますので、関係性がよい親子なら問題を深堀するのも効果的だと思います)
☆今回ノートに書いていく項目は以下です。
【項目1】
・今日先生やママ、友達に言われたこと。トラブルになったことは?
・それについてよくないと思う点、良いと思う+その理由。
⇓ ⇓
・じゃあ、どうしたらよいのか?+そうすべきなのかなぜか?
【項目2】
・今日○○したいと思ったけどできなかった理由、またはしなかった理由。
⇓ ⇓
・じゃあ、どうしたらよいのか?または、その判断はあっていたのか?+その理由
あまりに大きくなった子どもや、普段から会話の少ない子ども(つまり親のコントロール下から抜けてしまった、または拒否している場合)には難しいかもしれません。。。
まとめ
日記療法は地道に続けていけるし、性に合えば精神的なバランスを維持するのに手軽なツールとなるし、人生の困難にぶつかった時にも状況を打開する手段として効果的です。
口やかましい忠告や嫌味は自己肯定感を下げるだけで逆効果。
(小学生の時に嫌味で評判の先生が担任になってしまって自死すると言い出して大変な時がありました。。。)
情緒を安定させたり、言葉に変わる表現方法として絵をかいたりピアノを弾くことは有効と言われていますが(真ん中の娘はピアノを勧められました…今、ミュージカルやってます…など)、子どものタイプによっては自己分析をする癖をつけた方がいいケースもあると思います。
また、日記や音楽以外にも発達障害でもトラブルを起こさず、巻き込まれず生きてくための対策があると思います。
どんな方法であっても、子どもを観察し、話しをし、地道に成長を重ねていくしかないのかな…と思います。
とりあえず、ウチは高校入るまでの3年間で彼になかった思考システムを頭にインストールできるよう積み重ねて行ってみようと思います。
3年後、自分が子どもを見て選んだこの選択が正解だったと言えますように(>_<)‼‼
どんなママもお疲れ様です!
どんなママにも幸せになれるよう、一助となれるよう声掛けの気持ちも込めて書かせていただきました。
LOVE.