ランドセルが重いと思いませんか?
先日、車道の側をふらつきながら大きなランドセルを背負って歩いている子がいました。
『ランドセルが大きく見える♡』なんて悠長なことを言ってられない昨今のランドセル事情。
とにかく重い。
もってみればわかるのですが、昔とは重さが違います。
…肩の筋おかしくならないか?
…これは本当に必要な量なのか??
ウチの子も小学生。
学校と教育委員会に訴えるつもりで調べてみました。
これから暑い夏が来て、熱中症のリスクも上がります。早く対処しないと子どもたちにとってまずい状況になると思うので、情報シェアするつもりで書いてみました。
今日はランドセルが本当に重くなったのか?体への害はないのか?軽くする方法はないのか?
探っていきたいと思います!!
そして、学校や教育委員会へも問題をなげたいと思います(本気)。
ランドセルは本当に重くなったのか?
ランドセル自体の重さは?
大手ランドセルメーカーのランドセルの重量を調べたところ、約1.2~1.5キロ程度でした。
革の上等なカバンですから、サイズ的にも仕方ない重さかもしれませんね。
教科書の重さは?
平成30年6月21日に提出された松平浩一氏の質問主意書*1によると、約40年前に使われていた小学三年生の国語、算数、理科、社会の同じ会社の教科書の重さはの合計が約990グラムであるのに対し、現行版では計約2,150グラムにもなるとのこと。
約2.2倍!
2005~2015年だと1.7倍ABEMATV*2
これに、ランドセルや他の携行品がついてくるわけです。
雨の日には傘もいる。
体育の日には体操服もいる。
おまけに生活科や道徳、英語が導入され教科書が増加しているし、「今日は教科少ないからランドセルかる~い♡」なんてラッキーデーも少ないわけです。。
教科書自体が重くなっている状況もありますが、土曜が休日になったことも一因と考えられます。
昔は小学校も土曜日に授業がありました。
一日に詰め込まなきゃいけない授業が多くなる状況ならば土曜日も学校開いて負担を軽くしたらいいのに…って思います。
どうせ休みの日はゴロゴロしてることが多いんだから。
休みの日まで自分を律して時間を活かせる子ども、あるいは子どもに有意義な時間を与えられる親がどれだけいますか?
(個人的にはがんばってはいますm(__)m)
ランドセル以外の持ち物は何がある?
昔は持っていく必要がなくて、今は必要があるものがあります。
☆熱中症のリスク回避や防災目的の水筒。
高学年になると陸上や水泳練習で1リットル以上のサイズを使う子もいますね。
内容量と容器そのもの合わせたら1キロ越えです。
☆リモート授業のためのタブレット。
タブレットだけでも約500gあります。
おまけに小学生用のタブレットケースが大きくてランドセルの中で他の教科書が入り
にくくなりました。今朝も2年生の娘が頭を抱えていました。
「ランドセルはタブレットケースちゃうで!」って叫びたい(-_-;)
手提げに入れて持たせてもいいのですが、借り物のタブレットなのでできるだけランドセルに入れるようにしています。
なんせケースが画面むき出しタイプですから。
(中学生と同じタイプにしてほしい!)
これらの他、昔と変わらず、絵具道具、裁縫箱、習字道具、リコーダー、水着なども変わらずありますしね。
中学生となれば、さらに部活道具もあるし、教科書も大きくなるので信じられないくらい重いです(また、改めて書きますm(__)m)。
結局全部で何キロだ?
結局ランドセルの総重量は何キロなんでしょうか?
ランドセル+教科書類+それ以外の持ち物(水筒など)
小学1年生から3年生のランドセル20人分計量した結果、最高で9.7。最低5.7キロ。
平均7.7キロだったとのこと。また、最も重い9.7キロを背負っていたのが1年生の女子だったとの報告にはショックを受けました。
9.7キロ背負って学校何しにいくん??
健康阻害されるわ(>_<)!!
ちなみに、ウチの新2年生、本日金曜日の時間割
算数/国語/音楽/学級活動/書写
シューズ・500ml水筒・タブレットは学校に置いてきた
以上の合計で4.3キロ(体重の約17%)でした(^▽^;)
タブレット持ち帰りだったら5キロですね。
体への害はないのか?
成長期の子どもに背負わせるのは体への害が気になりますし、担いでるのが精いっぱいの状態で登下校させるのは心配です。
最近の子どもの体力が落ちているのは確かだと思いますが、その点を除いたとしても重すぎます。。
何キロまで担いでも大丈夫なのか?
とは言え、学校に勉強道具は必要です。
では、何キロまで担いでも大丈夫なのか?
三度、松平氏の主意書を一部まとめますm(__)m
2016年のデータによると、1年生の女子の平均体重は20.8キロ。(調査結果の最高重量9.7キロは)体重の約半分。児童が背負う荷物の重さは海外でも問題となっており、アメリカのカイロプラクティック協会は「体重の10%以下」を推奨している。このことに鑑みても、体重の五十%に迫る重さを背負うのは、異常な状況と思われる。とのこと。
体重の10%以下ならば、体重20.8キロの1年生女子なら2.8キロまでなら問題なしと言うことになる。
1.5リットル2本分。。。
ランドセルが1.2~1.5キロの重量なら、総重量の半分ですね。
10%が少ないと感じるか重いと感じるか。。。
いかがですか?
…10%という数字で考えるのは難しい。
と言うのも、ウチの場合、お姉ちゃんが5年生で30キロくらいしかありません。
3年生以降は理科や社会など教科が増えるし、地図帳やら参考書籍もあります。
10%の3キロじゃおさまらない。
体格差や筋肉量も個人差がある。
だから、個人的にはランドセル背負った状態でも8割の力で走れるくらいがいいかな?と思います。
結局、ランドセルが重くて害は出るのか?
ランドセル症候群と言う言葉が昨年2021年にツイッターでトレンドになりました。
子どもがいる現場(家庭)からすれば話題になるのが遅すぎるくらいです。
ざっくり言うと「体に合わない重たいランドセルを使い続けることで心身に支障を起こすこと」だそうです。
片こりや腰痛などがその症状としてニュースの記事などにはありました。
小学生の7割がそうであるというニュースも。。。
(ただ、この7割に関しては子どもたちの生活環境や体力の低下、ゲームの要素も多分にあると思うので多く見積もっている気もします)
ただ、ニュースになっていなくてもマスク着用だったり、温暖化だったりで非常に危険だと実感しています。
我が子が顔を真っ赤にして、蒸しあがって帰宅して…さらに危険を感じたことも何度かありました。
軽くする方法はないのか?
1:ランドセルを軽くする
ランドセルを使用しない学校、地域もありますよね。
何も考えることなくランドセル売り場に行ったり、両親がプレゼントとしてくれたり
しますが、そもそもは「ランドセル使いなさい」という法律もないんですよね。
さらに、少し探してみるとこんな選択肢ができました。
他にも見つかるかもしれませんが、一応参考にここに載せておきます。
(現時点で各メーカーの最も軽量と思われるバージョンです)
・1キロに満たないランドセル以外(ラクサック約830g)
・1キロに満たないランドセル(ぴったりふわりぃ約930g)
好みで言えば…ホントはランドセル持たせてあげたい…
やっぱ、一年生になるモチベ上がるし。→はりきるし!
丈夫で教科書の角が傷みにくいし、急な雨でも中々中まで浸透しないし。
ただ、少しでも軽くすることとか考えたら…迷いますよね。
2:教科書を学校に置いて帰る
いわゆる置き勉。
コレ。
平成30年9月(2018年)、文部科学省から事務連絡として「携行品に配慮してあげて?」と言った内容の文書が関係各所にお知らせいってるんです。
各所それぞれに自分たち(地域や学校)で工夫をするようにと。
工夫例も挙げてくれていて、
例)
・予定のない教材を机に置いて帰る
・特別教室の所定の場所に保管する
・個人所有のものを鍵付きのロッカーなどに置いて帰る
などなど。
…つまり置き勉!
実は昨年、学校と教育委員会にランドセルが重たいと訴えました。
結果、学校は校長先生はNG。
理由は
校長「自宅でも勉強が必要。」
私「音楽とかもですか?」
校長「はい。」
(この校長先生、日曜日もウチに電話してきて「のんちゃん、宿題やってますかぁ?」とか聞いてくる人でした。…また、別で書きますm(__)m)
で、教育委員会に電話しました。
市「え?置き勉して全然問題ないですよ。こちらから学校に言いましょうか?」
私「(学校に角が立つので)もう一度私の方からお願いしてみます。」
→結果、やっぱり置き勉断られました(-_-;)
今年は校長先生変ったし、最初から教育委員会にお願いしようと思っています☆
3:教科書自体軽くならない?
教科書の重量化の原因にページ数の増加もあります。
→特に分厚くなった国語、上下巻じゃなくて、1、2、3学期とかには分けれないのぉ?
…素朴な疑問です。
まとめ
ランドセルの中身は確実に重くなっています。
これから気温があがるにつれて小さな背中に背負ったランドセルの熱、重さ、マスクをつけた呼吸のしづらさが子ども達を危険にさらすことになると思います。
子どもたちのランドセルを持ったことのない方は持ってみてください。
昭和生まれの私から見ても重たいです。
みんながランドセルを黙々背負ってたら声をあげるのが難しいかもしれないけど、一番子どもの側にいて守ってあげられるのは親です。
親の声で学校でのクールビズが実現したこともありました。
すでに対応を始めている学校もあります。
夏が来るまでに対処してもらうためにも、まずは教育委員会に電話してみます。