日々是好日

育児と介護に追われる普通よりちょっとしんどいママのブログです。

高機能的自閉症のお姉ちゃんと妹の愛の作り方

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ある日、小学校一年生の授業。

家族について発表することになったそうです。

その中でウチの末っ子のういが「お姉ちゃんが大好きです!」と発表しました。

クラスの中から「お姉ちゃんのどんなところが好きですか?」と聞かれ、

うい「全部ですっっ!!!!!!」

このやり取りを見ていた先生が随分感心してお伝えしてくれました。

         かわいい手書き風のラブリーなハートのイラスト

とりもなおさず、ウチは愛にあふれています。

意図的に…そう意図的に。

 

本日は妹に嫉妬しか抱けなくて、豹変してしまったお姉ちゃんが、どうやって妹を受け入れ、愛せるようになったのか?

その方法をお伝えします。

ご参考になりますように。。。

 

お腹に妹がやってきた→ノン太の安心が壊れた

ういのお姉ちゃん、ノン太は高機能的自閉症なのですが、ひどい癇癪持ちでやきもち焼きです。

 

ノン太が2才の時でした。

私のお腹の中にういがやってきました。

それから妊娠5か月で切迫流産で入院。

ノン太にしてみれば、突然約4か月の間、ママから引き離されたのです。

 

変貌した「暴れん坊姉ちゃん」と「気遣いの妹」の誕生

私が入院する前まで、おとなしくて手のかからなかったノン太。

退院してビックリ!!

  • 1日中怒り、泣き、叫び、物を投げる。
  • 好き嫌いが激しくて小食。
    保育園の給食で生きてるのか?というほど。
  • 夜は毎晩おねしょ。
  • 保育園でも毎日のようにおねしょ。
  • 夜中は両手足を捕らわれた野獣のように握ってやらないと眠れず、手を離すと起きて奇声をあげて暴れる。
  • 昼間もおもらし。
  • 小学校上がる頃になってもおもらし+うんこのちょい出し

…こんな中、生まれたてのういちゃんは夜中起きてもチラリとこちらを見るだけで寝てくれたりしてました。

生後二か月で私が困っている様子を見て泣かずに寝てくれるんです(TT)

ういが一才にもなると行き倒れみたいになっている私の頭を抱えてナデナデしてくれたり、小脇に抱えて明日を見つめていたりしていて…親的には「どういう状況(・・⁈」って感じでした。

 

私たち夫婦はういに向かって陰ながら「生まれてくれてありがとう」と手を合わせて感謝しました。

きっと神様が私たちが大変な思いをしているのを見てくれていたんだと思うほどに感謝しました。

 

ヤキモチのはじまり→「大切な妹」作戦

さて、こんな状況ですから必然的に妹をたくさん褒めてお姉ちゃんは怒られっぱなしの状況になると心配になりました。

そうすると姉妹で仲が悪くなるのはさけられないので「大切な妹」作戦を決行することにしました。。。

 

ノン太は歩き始めのういを突き飛ばしたりどついたりします。

たくさんの仕打ちをします。

ういは当然泣きます。。。。

親的には悲しくて仕方ないし、、怒りたくて仕方ないのですが、ノン太にはこう伝えました。

「ういはのんちゃんがそれでも大好きだって!!」

「ういが泣いて怒っても、それは痛いからで、嫌いで泣いてるわけじゃないよ」

と。

「ういは悲しいから泣いてるんだよ」と。

憎んで泣いてるのではないと。。。

私は怒るよりも、それがいかに悲しいことかキッチリ言い聞かせました。

ずっと…ずっと…。

無理やりでもくっつけて、二人をセットにして、かわいがる時もセットでかわいがるようにして…。

ういがまだおしゃべりできないのをいいことに^^;

私も長女で随分つらかったから…ノン太の悲しみもよくわかるから。

自分が不出来なのはホントは自分のせいじゃないのに自分のせいだと思って自分を愛せなくて、妹をねたみ、母に面倒くさがられ、結んだ約束守れなくて嘘つきだと言われて失望ばかりされて…。

おっきくなったら、ずっと生きるのがつらいのに家を出て糸の切れた風船みたいに孤独になって…。

だから、絶対彼女の心にもぬくもりを届けなければならないと思いました。

そして、母として、自分が先に死んだ後も姉妹で補えあえるような仲でいてほしいと思いました。

 

そして今…

そして今、二人の姉妹はメチャクチャに…唯一無二の仲良しです。

ノン太は高機能的自閉症ゆえに、怒って癇癪持ちなのはあまり変わらないけど、障害がなかったら簡単に気づけたであろう本来の個性と優しさを存分に発揮して生きています。

妹ういの絵をかき、大好きとお互いが伝えあい…時に襲い合い(-_-;)

双子と間違われるほど。

また、伸び伸びと大きな声でミュージカルのお稽古にも参加しています。

 

ういはお姉ちゃんが大好きでお友達よりも本当の自分が見せられる相手として大切に大切に想っています。

彼女は驚異的なシャイで、遠慮ばかりでしたが、小学生になる頃になってやっとわがままを言ってくれるようになりました。

考えてみれば、ノン太の成長がういの気遣いを解き放ったのかもしれません。

 

二人ともママを大好きでいてくれるし、飛び込んできてくれます。

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左のん 右うい

本当に双子みたい。。。


私もずっと。。ずっとつらかったんだけど…小さな彼女らの大好き攻撃にそれどころじゃなくなりました。。。

ちゃんと見つめれば返してくれるんですね。

明日もがんばろぉぉぉぉぉぉ。

 

つらい人が一人でも解放されますように。

どんな子どもも幸せを感じられますように。